シンコーミュージックエンターテイメントから発売された「人生最後の食事」の装丁をさせていただきました。
これはドイツのハンブルクにあるホスピスを取材して書いたドキュメント本で、このホスピスのシェフは一人一人の患者が食べたいと願う料理の要望に応え、日々料理を作っています。「人の寿命を延ばすことはできないが、一日を豊かに生きる手伝いはできる」と。
多くの人が最後に食べたいものは記憶の中の思い出の味なんだなあ。。。私だったら何だろう。。。?と思いながら読み進めました。
最後に残された時間をどう過ごすか、ということも考えさせられました。今まで楽しみから自分を遠ざけ、娘との関係もぎくしゃくしていた人が、娘に優しい言葉をかけ始め、最後の人生を積極的に楽しむようになったり。。。自分の心を偽らず、思いっきりそのときを生きなければ、とこの本を読んで思いました。
韓国でとてもヒットした本だそうですが、こういう死についての問題はアジア人の心をゆさぶるのでしょうか。